お金や貴重kichou ценныйな物を拾hiro подбирать, находитьっても警察keisatsu полицияに届todo получать, доставлятьけず、 自分の物にしてしまうことを「 猫nekoばばするприкарманить」 と言う。 この言葉がマスコミをにぎわした 事件jiken происшествие которое всколыхнуло СМИ があった。 関西Kansaiのあるスーパーで、 客kyakuが15万円の現金genkin наличкаを拾hiroったのが事の始まりである。 「 店内Ten'nai в магазинеで拾った」 と言ってそれを手渡tewata передавать в рукиされたスーパー経営者keieisha заведующийの妻tsuma Aさんは、 すぐに近くの交番kouban полиц.постに届todoけを出した。 ところが当tou упомянутыйの警察keisatsu полицが、 そんなお金は受け取ってполучатьいないと言い出したことから、 事件jiken происшествиеは妙myou странныйな方向houkou направлениеに動き出ugokida оживатьした принять странный оборот。警察Keisatsuは、 Aさんがお金を猫nekoばばしたものとして捜査sousa расследование, наводить справкиを始め、 Aさん夫婦fuufu муж и жена及oyo достигатьびその家族を追い詰oitsu загонять в уголめていく。 あわや чуть не, в момент逮捕taiho арестというところで чуть не арестовали、 届todoけ出de уведомлениеを受けた交番koubanの警察官keisatsukan полиц.работникの一人が猫ばばしていたことが判明hanmei выяснятьсяし、 ともあれчто бы там ни было事件jikenは解決kaiketsu решатьした。しかし、 その間aida、 嫌疑kengi подозрениеを掛ka вешатьけられた подозревать Aさんが世間sekenから白shiroい目で見られ смотреть на кого-то со злобой/осуждая、 苦kuru страдатьしめられたのは言うまでもなく、 事件jikenの成り行nariyu течение, развитиеきいかんで в зависимости от хода делаは犯人han'nin преступникにされる恐oso боятьсяれさえあった。 マスコミはこの事件jikenを人権jinken права человека問題として取り上げ лишатьた поднять как проблему прав человекаが、 この事件jikenを知って、 同じようなことが自分の身に降fuりかからないとも限kagiらないと思い、 ぞっとсодрогаться, трепетатьした人も少なからずいたであろう。
時代はさかのぼって возвращаться в прошлое、 1949年8月。 青森県弘前市Aomoriken префектура hirosakish универс. Хиросакиで大学教授kyouju профессорの家に何者nanimono кто, какой человекかが忍び込shinobiko пробираться?み、 教授kyouju профессорの妻が襲oso подвергаться нападениюわれ殺koroされるという事件jikenがあった。 教授kyouju夫人fujin супруга殺害satsugai убийствоとあって、 同県警察本部douken та же префектура keisatsu honbu штабは、 全力zenryokuを挙a げて捜査sousaに当a たった прилагать все усилия к расследованию。 その結果、 事件jikenから二週間ばかりして、 Nさんという25歳になる無職mushoku безработныйの青年seinenが事件jikenの容疑者yougisha подозреваемыйとして逮捕taiho された быть арестованным в качестве подозреваемого。 犯行Hankou преступлениеを否認hinin отрицатьし、 無実mujitsu ложь を主張shuchou утверждатьする настаивать на том что это ложь Nさんに対して、 地方裁判所chihousaibansho месный судは証拠shouko показания 不十分fujuubun недостаток уликで無罪muzai невиновностьの判決hanketsu приговорを下kuda выноситьす вынести оправдательный приговорのだが、検察側kensatsu дознание gawaは控訴kouso обжалование。 高等裁判所Koutousaibansho Высший суд、 最高裁判所Saikousaibansho Верховный судと審理shinriが続けられた末sueに、 懲役choueki каторга 15年の刑keiが確定kakuteiし、 Nさんは服役fukuekiした。 ところが、 Nさんが刑期keikiを終oえ刑務所keimusho тюрьмаを出てから、 真犯人shinhan'ninが名乗nanoり出 появился настоящий преступник、 審理shinriが再開saikaiされ слушание、 その結果、 最終saishuu的にNさんの無実mujitsuが証明shoumeiされる была доказана невиновностьことになる。 逮捕Taihoされてから30年にしてやっと勝ち取ったkachitotta無罪判決muzai hanketsuである。 異例Ireiずくめ одни исключенияと言われたこの事件jikenで、 無罪muzaiまでの長い道michiのりを歩ayuんだ пройти долгий путь до признания невиновности 25歳の青年は、 そのとき既sudeに55歳になっていた。
えん罪zaiとは、 無実mujitsuの者monoが有罪yuuzaiの判決hanketsuを下kudaされることを言う。Nさんの事件以外jiken igaiにもえん罪zai事件jikenがあり、 身内miuchiや支援shienグループの長年naganenにわたる努力doryoku многолетние усилияが実miを結musuび дать результат、 死刑shikeiが無罪muzaiに逆転gyakutenしたというケースもいくつかある。 このようなえん罪zai事件jikenに接sesすると、 人hitoが人を裁sabaく человек судит человекаことの恐osoろしさを考えずにはいられない。 えん罪zai事件jikenの報道houdouの度tabiに、 「 もし間違って逮捕taihoされていたのが自分だったら。。。 」 と、 それを、 我waが身の事として捕toらえた人も少なくなかったはずである。死刑Shikeiの判決hanketsuが下kudaされ執行shikkouされた後で、 それがえん罪zaiであったことが判明hanmeiした場合、 一体誰ittai dareが、 どんな責任sekininを取り得tori eるのであろうか。
1989年、 国連Kokurenでは多くの国の支持shijiを得て получить помощь от многих стран、 死刑廃止条約shikei haishi jouyakuが採択saitakuされた было принято резолюцию об отмене смертной казни。 これを契機keikiに、 死刑制度shikei seidoを一部、 ないしは全面zenmen的に廃止haishiする полностью отменить 国が増え、 1991年現在、 その数は80か国以上に上っている。 一方. Ippou、 国内kokunaiにあっては、 国連での条約jouyakuの採択saitakuに先立ちsakidachi、 1988年、 政府seifuによって『 犯罪hanzaiと処罰shobatsuに関kanする世論調査seronchousa』 が実施された。それによると、調査対象chousa taishouとなった人のうち三人に二人が「 死刑制度shikei seidoの廃止haishiには反対」 と答えたということである。 政府Seifuはこの調査結果を検討kentouした上ue рассмотрев результаты исследованийで、 条約jouyakuの採択saitakuを見送miokuるという結論ketsuronに至itatった приходить к выводу。 この調査では、 「 『 罪tsumiを憎nikuんで人を憎nikuまず ненавидеть грех но относится без ненависти к человеку』 、 建て前としては死刑廃止論shikei haishi-ronに賛成 соглашаться с идеей об отмене смертной казниです。 しかし、 身内miuchの一人が殺され、 ましてそれが子供であったりした場合、 恨uraみを晴haら отпустить (прогнать) злобуさずにはおかない、 何とかできないものか。 法律Houritsuでできないなら、 いっそこの手で殺してやろう。。。 そう思うのが人の情jouというものではないでしょうか」 と、 人間の本音hon'neが語kataられている。
感情的には確かに納得nattokuするに足る意見 это мнение, которое достойно чтобы с ним согласитьсяである。 しかし、 裁判saibanが人間の判断handanに基motoづいて行okonaわれる以上、 全く間違いが生shouじないとは言い切れない。 現に、 不正fuseiを正し исправлять несправедливость、 市民shiminの安全を守るべき警察keisatsuからして組織内部soshiki naibuの不正fuseiすら見つけられず、 市民に疑utagaいを掛kaけるという事件jikenを起こす始末shimatsuである。 また、 30年もの間、 何の罪tsumiもないのに殺人犯扱satsujin-han atsukaいされ、 人生jinseiの大半taihanを犠牲giseiにした人もいるのである。 人が人を裁sabakuく限り、 このような人がもう二度nidoと現れないという保証hoshouはどこにもない.
